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ICOを実施するときに考えておくべきこと ~プランニング編~

今回は前回のICO実施の際に最初に考えるべきことをクリアしたあとの話です。ICOのプランニングについてですね。早速見ていきましょう。参考はこちら。

ICO実施の正当性が明確になって覚悟も決まったら次はプランニングの段階です。プランニングでは、オファーリング、ホワイトペーパー、トークン設計、法律、セキュリティ、コミュニケーションが主な要素となります。

トークンセールではどのくらいの資金を調達したいのか、その理由は何かを考えましょう。

ICOで目指すのは資金の調達なのか、サポーターの獲得なのか、特定のターゲット層を設定しているのか、あなたのプラットフォームを利用する開発者にインセンティブを付与するつもりなのか明確にするのです。

また、調達した資金の配分についても要検討です。自分たちで保有する割合や投資家、パートナーへの配分の割合です。ICO後の5年間分の予算は必要になるので配分には気をつけましょう。

Cap（調達額の上限・下限）も明確にしなければいけません。また、プレセールを実施するかどうかも考えましょう。プレセールの場合は特別な予約契約を作成して、プレセールに参加した人や価格について透明性を確保する必要があります。

まずはICOで受けとる通貨（BTCやETH等）を決めましょう。

事前登録という手もあります。KYC(Know Your Customer)といって、参加希望者の特性を知ることができるため、現在ではICOでの事前登録は一般的になってきています。

Civicのようなサービスもあるので積極的に実施していくのも良いでしょう。

オファーリングの期間や、除外する国の設定も重要です。また、企業等の団体のみを対象にするのか、逆に個人のみを対象にするのか決めましょう。

トークン販売終了後にただちにトークンを開放しない場合は、開放のスケジュールについても明確に提示する必要があります。

これらの情報をICOの途中で変更するのは避けましょう。また、重要な情報をわかりにくく記載するのはNGです。短期的に得することはあっても、長期的には大きな損失となります。あなたの評判は失墜してしまいます。

ホワイトペーパーは上記の情報すべてが記載されるとても重要な文書です。アプリケーションの内部動作、システム全体の動作およびシステム内でのトークンの使用方法について記載しましょう。

ICOに参加してくれるすべての人が意思決定できるように漏れなく情報を記載する必要があります。

技術的なホワイトペーパーの作成は簡単ではありません。200時間以上かかるでしょう。しかも短期間で作成しなければいけません。

また、ホワイトペーパーの作成をすべて外注することはできず、大半はあなたのチームで作成することになるでしょう。

ホワイトペーパー作成後は積極的にフィードバックを取りにいく必要があります。ICOの対象となる層や業界からの意見をできるだけ多く取りいれるのです。

ブロックチェーン企業との間での業務経験やICOプロセスの経験をもつ評判の良い法律事務所が必要になります。主にセキュリティ面で頼ることになるでしょう。

クラウドセールのランディングページをはじめ、プロジェクトの紹介ページ等のWebページは優れたデザインで制作しなければいけません。わかりやすいロードマップも必要不可欠です。

また、Webページ以外にもSlackやソーシャル等のチャンネルも開いておくべきです。それにクリーンで最新のGithubリポジトリが求められます。コミュニケーションチーム、翻訳チームが必要で、あらゆる問合せに迅速に対応できる体制を整えましょう。

同じようなドメインはすべて購入してください。紛らわしいソーシャルアカウント名もすべて先手をうって登録しておきます。

WebサイトやGithubの認証設定を厳重にして、SlackのAPIをオフにしましょう。

ICO参加希望者にはリンクをクリックするのではなく、ブックマークするよう伝えてください。

また、ICO当日までウォレットのパブリックアドレスをリリースしないように気をつけてください。取引所からではなく、自分で管理しているウォレットから送金するよう周知を徹底しましょう。

以上、ICOのプランニングのお話でした。

FastWorksではICO向けにWebページの制作とホワイトペーパーの英訳をおこなっています。詳しくは下記をご覧ください。